長い歴史に培われたすぐれた工法
在来工法とは、「柱・梁構造」を軸とした日本古来の伝統工法を受け継いだ工法です。その歴史は長く、3世紀~4世紀にかけて建立された出雲大社、伊勢神宮の時代までさかのぼります。鉄骨造、鉄筋コンクリート造、2×4(ツーバイフォー)などの工法が50年にも満たないことを考えると、その歴史の違いは明らかです。2000年にも及ぶ長い歴史のなかで培われた技術に現代性を加味した在来工法は、この点でとても優れた工法と言えるのです。
すぐれた特性をもつ木材
在来工法住宅において主要な建築材料となる木材には、ほかの建築材料にはない優れた特性があります。サビやすい鉄や風化しやすいコンクリートに比べ、木材は非常に長持ちし、手入れさえ十分にほどこせば永遠といってもいいほどの寿命があります。また木材はわれわれ日本人にはとてもなじみが深く、他の建材にはない温かみがあります。そしてこれらの木材の特性は在来工法の大きな特徴と言っていいでしょう。
柔軟性・耐久性にすぐれ、資産価値のある在来工法
在来工法と同じ木造である2×4(ツーバイフォー)住宅はすべて釘打ちのため、地震による影響を大きく受けます。クギ打ち部分にゆるみなどが発生した場合に補修がきかなくなり、構造的に大きなダメージを受けるのです。
その一方で、在来工法では建材の接合をホゾ差しで行い、クギや金物は要所に使うだけですむため、地震発生時などに建物自体に無理な力がかかっても、柔軟に対応できる構造になっています。
また、2×4(ツーバイフォー)では文字どおり2インチ(約5センチ)、4インチ(9,8センチ)という細い材木を使用していますが、在来工法では要所要所に太い材木を使用しているため、耐久性の面でも2×4(ツーバイフォー)より勝ります。
築後100~200年たった伝統工法による木造住宅が、現在もなお全国各地に相当数存在することからも、在来工法がいかに耐久性にすぐれているかがわかります。つまり在来工法住宅は次の時代へ引き継ぐことができる非常に資産価値のある住宅なのです。
自由自在の在来工法
壁には柱が無い2×4(ツーバイフォー)住宅とは違い、軸組み構造の在来工法住宅では、柱や土台が腐食した場合でも取替えが可能です。また、増改築する際にも制限が少なく、その自由度は2X4と比べて大きな差があります。
デザイン面においても、多くの制限がある2×4(ツーバイフォー)に比べて在来工法は格段に自由度が高く、欧風住宅をはじめどんなデザインでも実現が可能です。「在来工法ではしゃれた欧風住宅を建てられない」という声を耳にすることがありますが、それは大きな間違いであり、デザイン面でこだわるならむしろ在来工法住宅を選択するべきなのです。
磨きぬかれた技術と知識
在来工法住宅を施工するには、地域の風土・気候に合ったその土地の木材を熟知し、在来工法に必要不可欠な磨き抜かれた技術が必要になります。弊社では、それらの知識、技術を用いて、世界のどんな工法住宅にも負けない最高水準の在来工法住宅、つまり100年先にも十分使用に耐えられる、居住性、耐久性に富んだすばらしい住まいづくりを提供させていただきます。
住まいは建てたら風化し劣化し悪くなっていく一方とお思いの方もたくさんおられると思いますが、実はそんな事はありません。私達は、ともに過ごす年月の中でお客様の暮らしにより一層馴染み、愛着が増していく住まいを提供いたします。流行に流されない、住み続けても飽きの来ないデザイン、長く住み続ける中で育っていくような風合いを持つ住まいを提供いたします。